ポートフォリオ 12月第3週

2020年12月第3週(2020年51週)終了時点のポートフォリオです。
 

ポートフォリオ

今週も上昇。SUMCOが急落しています。大体雰囲気だけで上昇した株価はこうなりますよね。特に驚きはありません。

今年もあと2週間。激動の1年でしたが静かに新しい年を迎えたいですね。

さて今週はご質問を頂きました。

投資信託の積立を開始するタイミングは?

35歳の会社員です。
老後の資産形成のため長期での資産運用を検討していますが、投資信託の積立を開始するタイミングが分かりません。
過去にリーマンショックを経験しており、暴落の恐怖心からなかなか開始できずにいます。
株価が高止まりしている今からでも積立を開始すべきか、それともコロナショックのような株価が下がったタイミングから開始すべきでしょうか?
ふくりねこさんの見解をお聞かせください。

優秀な投資家の皆さんが沢山いらっしゃる投資ブログの中から、平凡なサラリーマンの私のブログにご質問を頂き誠にありがとうございます。
「暴落の恐怖心からなかなか開始できない」というお気持ち、私自身もとても臆病者であることから大変共感いたします。

さてご質問のポイントである積立投資の開始タイミングについてですが、私の回答は「すぐに開始すべき」になります。

私がそのように考える理由をS&P500指数を使ったシミュレーションで示します。リーマンショック前後で投資を開始するパターンをバックテストしてみた結果です。

シミュレーション条件

  • 実際のS&P500指数の時系列データを利用
  • S&P500指数の1ポイントを1円と換算し、毎月1日の終値で10,000円分を積立する
  • 税金・手数料は考慮しない(※架空の金融商品でのシミュレーションになります。)

シミュレーションのパターン

  1. リーマンショック前の高値ゾーンから現在まで積立を継続
  2. リーマンショックの底値ゾーンから現在まで積立を継続
  3. 20年積立投資。リーマンショックの底値ゾーンが満期
  4. 3の続き。リーマンショックを耐えて、32年積立を継続

1.リーマンショック前の高値ゾーンから現在まで積立を継続

まず最初はリーマンショック前夜の2007年1月から、リーマンショックを経由した上で現在までの14年間積立投資を継続した場合の結果です。

  • 投資元本       1,680,000円
  • 評価額           3,768,351円
  • 評価益           2,088,351円

2.リーマンショックの底値ゾーンから現在まで積立を継続

次にリーマンショック時の底値ゾーン2009年1月から現在まで12年間積立投資を継続した場合の結果です。

  • 投資元本       1,440,000円
  • 評価額           3,093,851円
  • 評価益           1,653,851円

リーマンショック前から積立投資をした場合の評価益は 2,088,351円でしたから、リーマンショック前から積立を開始していた方が +434,500円もパフォーマンが良かったことになります。

現在の株価はリーマンショック前の水準を大きく上回っていますから積立期間が長い分だけパフォーマンスが良いのは当然の結果と言えますが、株価の高い安いに左右されず淡々と「量」を積み上げていくドルコスト平均法の良い面が表れている結果のように思います。

以上の結果から「長期の積立投資において開始のタイミングはあまり意識しなくて良い」ということが言えると思います。

3.20年積立投資。リーマンショックの底値ゾーンが満期

さてここまでの検証でご質問に対する回答はできたように思いますが、おまけとしましてリーマンショック時が20年積立投資の満期だったケースをシミュレーションしてみました。 ドルコスト平均法においては出口が非常に重要で、満期時が暴落時になるというのは最悪のケースです。

  • 投資元本       2,400,000円
  • 評価額           2,550,015円
  • 評価益           150,015円

20年も投資を続けてきたのに非常に残念な結果ですね。

このバックテストはドルコスト平均法で長期積立投資に取り組む場合、出口戦略は非常に重要であることを示唆しています。投資の終盤で年齢を重ねると共に「守り」に入っていくタイミングを意識しておくことが大切だということです。 しかし一方でこのような最悪の結果においても評価益が出ているS&P500は優秀だという見方もできるかも知れません。

4. 3の続き。リーマンショックを耐えて、32年積立を継続

さて最後は少し夢のあるお話です。
3.のシミュレーションでリーマンショック時に20年目を迎えた最悪のケースにおいて、更に現在まで投資を継続した場合のシミュレーション結果です。

  • 投資元本       3,820,000円
  • 評価額           15,815,430円
  • 評価益           11,995,430円

評価損益率は +314%、資産は元本の4倍になりました。

実際には30年積立投資を継続するというのはなかなか大変なことでしょうし、ここまでの成長率を未来にも求めるのは少し難しいかも知れませんが、歴史としてはこのような事実もあったということです。

いずれにしても「複利」の効果は長期投資によって生み出される最大のメリットだと思いますので、ご参考にしていただければと思います。

ご質問いただき誠にありがとうございました。

2020年 年間運用状況

2020年 目標値

元本投入目標 3,600,000円
利益目標 +397,200円

現在の投資状況

2020年の損益状況(公開範囲のみ)

確定損益 572,306円(税引き後)
配当など 26,620円(税引き後)
評価損益 557,021円
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合計   1,155,947円

今週はエクソンモービルより配当入金有り。2,266円。