ポートフォリオ 3月第3週

2021年3月第3週(2021年11週)終了時点のポートフォリオです。
 

ポートフォリオ

今週はダウ・S&P500が最高値更新。NASDAQは引き続き金利に反応する展開で、木曜日には前日比3%以上の下落を記録するなど不安定な状況でした。日米中央銀行の政策発表によって上下に振れた1週間となりましたが、週間ベースで見ると各株式指数ともに前週比で僅かな下落となりました。(日経平均は僅かな上昇で引けていますが、金曜日の夜間売買で先物は下落しています。)

FRBと日銀の発表に揺れる相場

今週はやはり中央銀行の政策発表によって相場が動く一週間となりました。

日米の報道を見ているとFOMCについて事前の市場予想は「現状維持」が大勢だったようで、「場合によっては利上げ前倒しの可能性もあるのではないか」との観測もありました。

私の事前予想はバイデン政権の大型経済対策で増発される大量の米国国債をFRBがいくらか引き受けるニュアンスが示されると思っていたのですが、真逆でしたね。

結局のところパウエルさんはFOMC後の記者会見で早期利上げを完全否定し、その日の株式相場は上昇して終了。しかし翌日になって米国長期金利は一段階の上昇。一時は1.75%を付ける場面があり、株式市場は下落に転じました。

米国債10年。金利は明確に上昇中

また金曜日の米国株式市場オープン前にはFRBが昨年4月から1年の期限付きで実施していた米国大手銀行に対する資本規制の緩和措置(銀行が米国債を持ちやすくする措置)を当初の予定通り3月末で終了すると発表し、市場は金利上昇・株価下落で反応しました。

日銀も僅かな引き締め姿勢

今週は日銀金融政策決定会合もありました。現在原則として年6兆円買い入れているETFについて「市場の状況に応じて柔軟に買い入れる政策」に変更しました。

何とも分り難い表現ですが、要は「今までは何が何でも6兆円買ってやっていたけど、株価が大きく下落したときだけ買うことにするね。」ということでしょう。

まあ日銀は実は既にそのような運用に切り替えていたという話もありますので特段驚く話では無いのかも知れませんが、これまで金融緩和一辺倒で「超超超金融緩和」を実施していた日銀がごくごく僅かでも金融引き締めの方向を示した点は重要な注目ポイントです。

中央銀行の予告ブレーキ

今回FRBと日銀が示した政策は「もうそろそろブレーキ踏みますよ」と教えてくれているのだと思います。

これまで政府・中銀の両者がアクセル全開で景気を支えてきましたが、中銀についてはアクセルを緩めて減速する姿勢を市場に示したのだと見ています。それはすなわち株価のオーバシュート(=バブル)を警戒しているということもあるのではないかと思います。

私は中銀の政策って「アクセルは簡単に踏めるけどブレーキは超絶難しい」と思うのですよ。ブレーキの踏み方を一つ誤るとすぐに大事故が起きちゃうので。2013年のバーナンキショックなんてその典型ですよね。

ふと自動車教習所で習った予告ブレーキを思い出しました。教官が「ブレーキを踏むときは後続車にお知らせするため、3回に分けて踏みなさい」と教えてくれましたよね。中銀は相場の「先頭車両」なので、予告ブレーキは必須です。

中銀さん、株式相場を安全運転でお願いします。。。

2021年 年間運用状況

目標値

元本目標 4,800,000円
利益目標 556,920円

損益状況(公開範囲のみ)

実現損益 0円(税引き後)
配当など 7,212円(税引き後)
評価損益 415,057円
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合計   422,269円