相場テクニカル分析 9月第2週

2019年9月第2週の相場テクニカル分析です。
 

前週比

株式相場は前週の良い流れを継続。珍しく米国株よりも日本株の上昇が目立った1週間になりました。

また12日(木) にはECB理事会より利下げが発表されましたが、市場の反応は限定的でした。

S&P500

S&P500は 12日(木)に一時 3,020.74ポイントを付け、史上最高値 3,027.98ポイントまであと 7.24ポイントまで迫りましたが、一気に上抜けとはなりませんでした。

米国は18日(日本時間19日早朝) にFOMCがあり、政策金利が発表されます。FOMCを前に米国金利は暴れています。

米10年国債・日足(6ヶ月)

米国債(10年) はここ2週間で0.4ポイント以上も急上昇しています。

8月以降の市場は9月のFOMCによる利下げを織り込みにいったものの、直近では米中貿易協議が合意する可能性が報じられ、上昇に転じているとのことです。また金融機関やヘッジファンドが9月末決算へ向けて、益出し(債券売り) を行っているとの報道もあります。

いずれにしても現在の市場が最も関心を抱いているのはFOMCの動向だと思います。18日のFOMCは要注意です。

米ドル/円

ドル円は米国金利の上昇に合わせて上昇しています。2週間で2円以上円安が進みました。

ドル円はちょうど100日移動平均線近辺で引けています。ドル円と同じく米国債の現在値も100日線近辺であり、ここは抵抗になりそうです。

9月FOMCによる利下げについて市場コンセンサスは「0.25%の利下げ」であり、市場予想通りであれば米ドル円は横ばい、市場予想を上回る「0.50%の利下げ」の場合は円高になるのではないかと見ています。(個人の見解です。)

また万が一「利下げ見送り」となれば、教科書通りならば円安なのだと思いますが、利下げ見送りの場合は一時的には「米国株安」が誘発されるのではないかと思われるため、ドル円はどのような動きになるのか読みにくいように思います。

少し気になるのは円安が進んでいるにも関わらず、9/10時点のシカゴIMM非商業(投機)ポジションのロングポジションが増加していたことです。このあたりの動きは素人には良く分かりませんね…。

いずれにしても今週は刺激的な1週間です。

日経平均

チャート

日経平均は大きく上昇した1週間でした。

上昇理由には様々な要因があると思いますが、私は「メジャーSQ」が大きな要因の一つだったのではないかと見ています。ヘッジファンドの動きに影響を受けたのではないでしょうか。(個人の見解です。)

この先はFOMCの結果次第でしょう。今週は日銀の金融政策決定会合もありますが、日銀の発表はFOMCの翌日であり、日銀の政策についてもFRBが鍵を握っていると言えます。

PER(株価収益率)

source:世界の株価と日経平均先物

日経PERは12.51倍。

ようやく12倍台に戻ってきましたが、現在のPERが低いとは一概には言えないかなと最近は思い始めました。日本企業の今期業績が悪化すれば EPSが低下→PER上昇となるためです。

言うまでもなく、10月下旬~11月上旬の中間決算発表が大事になってきますね。

今週の主な予定

  • 9月18日 米国/FOMC
  • 9月19日 日本/日銀金融政策決定会合