ふくりねこは2018年3月にSBI証券のiDeCoへ加入しました。・・・いや、正確に申しますと、「某生保系 個人型401k」からSBI証券へiDeCoの運営機関を移管しました。
本日は私がSBI証券のiDeCoに加入した経緯についてのお話です。
某生保の401k
私はSBI証券のiDeCoに加入する前から既に確定拠出年金(401k)の口座を持っておりました。その昔勤めていた会社に401k制度があったためです。その会社は2005年に退職し、個人型401kへ移換しました。退職時の401k口座の残高は23万円ほどでした。
最初に加入していた運営機関は「某生保系」でした。新たな拠出(積立)は行わず、退職までに会社が拠出してくれていた23万円ほどを「運用指図者」として運用していました。
当時の401k制度を振り返ると、どこの金融機関も口座の管理手数料として年間5,000円~6,000円程度の手数料を取っていて、某生保の場合も年間5,500円の手数料が発生していました。
個人型401kでは手数料を自分で支払うのですが、少額の掛金で運用している私にとって年間5,500円はかなり大きな負担でした。
私の場合、10年間ちょっとの運用で約7万円の運用益を出したのですが、その運用益のほぼ全てが「某生保(+国民年金基金連合会)」の手数料として消えました。
新規の拠出を行えば、所得控除などのメリットを受けられたのですが私自身が無知なこともあり、毎年運用益が「某生保」に吸収されていくのを指をくわえて見ているだけでした。
2017年1月 iDeCoがスタート
2017年1月に個人型401kは「iDeCo」という愛称が付けられ、加入対象者が広げられるなどの大規模な制度改革が行われました。
史上最強の金融庁長官と呼ばれた森信親氏が主導した様々な改革により、良質なインデックス投信の増加が図られたことや、投資信託の各種手数料が下げられたことにより、確定拠出年金制度の魅力が高まることとなりました。
SBI証券が口座管理手数料を無料化
2017年5月にSBI証券が口座管理手数料の無料化を発表しました。
口座管理手数料が無料化になる前は口座残高が50万円未満だと、月額491円のコストが発生していましたが、無料化により月額167円のコストで済むようになりました。
口座管理手数料は、内訳として「3つの機関」に支払っているのですがSBI証券はこの内の自分の取り分(月額324円)を放棄した訳です。(下図参照)
これにより年間5,892円必要だったコストが、2,004円まで減額されました。少額の掛金で運用していた私にとってメリットのある制度改正でした。
また同時に、運営機関変更時に発生していた手数料1,080円が廃止(0円)になったこともあり、某生保からの運営機関変更を考えていた私にとっては抜群のタイミングでした。
諸々の手続きを行い、2018年3月に某生保からSBI証券への運営機関を変更しました。
SBI証券はセレクトプランがおすすめ
私がSBI証券への移管を決めた後もどんどん良いサービスが出てきています。
SBI証券は運用商品を見直し、「長期・積立・分散投資」により重点を置いた投資商品を集めた「セレクトプラン」というiDeCoの新しいプランを開始しています。
セレクトプランで選択できる運用商品のうち、「eMAXISSlim 米国株式 (S&P500)」はiDeCo口座で米国S&P500へ投資できる、とても魅力的な商品です。
このように、ここ2年ほどで加入者の私たちにとって有利なサービスが急速に誕生している状況です。これから始めようとされている方にとっては、とても恵まれた環境が整ってきていると思います。
現役世代は自分達で資産形成を行うことが必須の時代となりました。iDeCoなどの加入者にメリットのある制度をフル活用して資産形成を図りたいと思います。