2020年資産運用の総括

2020年の資産運用を総括します。
 

保有資産の状況

2018年からの5年計画で、2022年末までに元本ベースで株式の保有比率を50%まで高めていく目標を掲げています。

2020年はあまり株式の保有比率を高めることはできませんでした。理由は2つあります。

理由の一つは新型コロナウイルスの影響でお金を使う機会が減ったことで現金が増加したことが挙げられます。妻の正確な家計簿によると私のお小遣いは1年間で1万円だったようです。コロナの影響で外食などの機会がほとんど無かったため、全然お金を使わなかったようです。(ちなみに大晦日時点で私の財布には2千円が残っていたので、正確には年間のお小遣いは8千円だった模様です。)

もう一つの理由はコロナショック前に現金に退避した投資資金について、再投資が不十分であったことが挙げられます。これは反省点です。長期投資用に回していた資金を退避したままにしてしまい、春以降に再投資のタイミングを完全に逸してしまいました。

長期投資用資金については手を付けずに淡々と積み上げていくのが原則であることあらためて痛感しました。「量」を積み上げていくドルコスト平均法の強みを活かすべく、考え方をあらためていきたいと思います。

2020年の投資行動

ここで2020年の投資行動を振り返ってみます。

S&P500チャートと私の投資行動

他にも多少の細かい売買はありますが、2020年は上記の4回が主な投資行動でした。

(1)でコロナのリスクを鋭く察知して1~2月に株式の保有比率を落としました。当時は米国市場で主要指数が最高値を更新しているような状況でしたから、自分でもこの読みはなかなか鋭かったと思っています。

(2)ではあらかじめS&P500の下落率は高値から30%程度が限度だろう予測し、段階的に株式の保有比率を高めていきました。一時は年初の2倍近い株式を保有していました。レバレッジを効かせた銘柄も保有して一気に利益を取りに行く、攻撃的な投資も行いました。結局S&P500は当時の高値から35.4%下落したところで反転しましたので、この読みもほぼ当たりでした。

さて(1) ⇒ (2)まではほぼ完璧な立ち回りだったのですが、(3)が余計な行動でした。これは完全に臆病者の性格が災いしました。

事前に保有資産に対するリスク許容度を決め、今あらためて確認してみてもほぼ完璧な計算表を作り上げていたのに、何故か二番底を過度に警戒して(3)のポイントで株式の保有比率を落としてしまいました。これが無ければ…という行動です。まさに後悔先に立たずですね。

しかしそれもまあ自分らしさが出ていて納得です。過去を振り返ってクヨクヨしていても資産は増えません。今は「次はどうやってお金を増やすか」を全力で考えています。

株式元本の推移(長期投資)

長期投資用に投入している資金(元本)の推移です。

年に120万円ずつ投入していく計画で、3年目の2020年は元本が360万円になるまで資金を投入する計画でしたが、7割強しか達成できませんでした。

これは前述の通り長期投資用資金の一部をコロナショック前に現金化しており、再投資のタイミングを逸してしまったことが主原因です。今年はこれを反省点として積立投資の計画を見直します。

まとめ

年度ごとの目標設定を行うようになってから丸3年間が経過しました。

2020年は新型コロナウイルスという誰も想定していない、人類にとって大きな問題が発生し、現時点でもそれはまだ継続しています。

株式市場においてもコロナの影響を避けては通れませんが、目先の浮き沈みに捕われず、ひきつづき人生設計を踏まえた長期目線での運用を心掛けていきたいと思います。