相場テクニカル分析 2月第5週

2019年2月第5週の相場テクニカル分析です。
 

NYダウ

チャート

NYダウは先週に引き続き75・100・200日移動平均線を上回って推移しています。レジスタンスとなっている26,000ドル台に乗せてきました。
先週末2/22(金)の終値は26,032ドルで、前週の終値から+181ドルの上昇となっています。

NYダウは昨年クリスマスまでの急落をV字で回復しています。あまりにも一本調子で回復しているチャートは少し不気味でもあります。私はこのまま全く押しが無く昨年10月3日の高値26,951ドルを更新していくようには思えないのですが、どうでしょうか。

トランプ大統領就任後より、相場がどちらか一方方向へ極端に傾くケースが増えてきているように感じています。ボラティリティが高い相場環境は上手く波に乗れると大きな収益になりますが、反対になると往復ビンタを喰らう可能性がありますので、注意していきたいと思います。

PER(株価収益率)

出典:日経平均株価 AI予想

PERは前週の18.11から+0.06ポイントの上昇です。ほぼ横ばいで推移しています。

トランプ政権下において18.17倍は心地よい水準のようにも思えますが、将来の成長性についての不安が市場で広がれば、PERの低下を伴って株価が下落する可能性がありますので注意が必要です。

日経平均株価

チャート

日経平均株価は75日移動平均線を上回り、100日移動平均線に到達しそうな勢いです。21,000円の壁は乗り越えられました。

100日移動平均線21,500円近辺、200日移動平均線22,000円近辺はレジスタンスゾーンであり、またその上の価格帯にも抵抗帯が多く、日経平均は一筋縄ではいかないように見えます。今週は米国の重要イベントが控えており、日本市場はイベントの結果待ちとなるのではないでしょうか。

PER(株価収益率)

出典:世界の株価と日経平均先物

日経平均株価のPERは「12.31」です。前週の「12.05」から+0.26ポイント上昇しました。

過去5年平均と比較すると低水準で推移していますので、もう少し上昇の余地があるようにも思えますが・・・。

ドル円

チャート

52週間値幅

ドル円レートは年明け1/3の急落をノイズと見て除外すると、114円台から107円台までの下落に対して、概ね半値戻しの水準になっています。相場には「半値戻しは全値戻し」という格言もありますが、どうなっていくでしょうか。

2/23に発表された2/5時点のシカゴIMMの非商業ポジションによると、7週連続で円のショートポジションが減ってきているようです。(円が買い戻され、円高要因になっている。)

今後再びショートポジションが増えていく(円安に傾いていく)のか、ドル円についても転換期が近づいているように思います。

いずれにしても世界が注目する一大イベント「米中貿易協議」の交渉期限が近づいています。

今週の予定

  • 2月27日・28日 ・・・米朝首脳会談(ハノイ)
  • 2月28日 ・・・米国10-12月期GDP(速報値)発表
  • 3月1日 ・・・米中貿易協議期限
    (※ただし1ヶ月先送りの可能性有り。)

直近の大型イベント

  • 3月29日 ・・・ブレグジット離脱期限