相場テクニカル分析 6月第4週

2019年6月第4週の相場テクニカル分析です。
 

前週比

6月第4週は米国FOMCで利下げに前向きな意見があったことが市場に好感され、株式相場が上昇しました。また米ドル/円は、米ドルの金利が下がるとの観測からドル安・円高が進みました。

S&P500

S&P500はFOMCが金融緩和へ前向きな姿勢を示したことについて素直に反応し、上昇しました。

米中貿易摩擦の影響で景気の悪化が懸念されているとは言え、FRBは企業業績の悪化を決算等で確認する前に先回りして利下げに動こうとしています。相場も利下げを先回りして織り込みにいっている点は注意しておきたいところです。

米ドル/円

米ドル/円はサポートになっていた108円ラインを割り込んで約1円下落しました。

一方で6/22に発表された6/18時点のシカゴIMM非商業(投機)ポジションは、円のショートポジションが ー28,600枚と大幅に減少し、16,565枚となりました。6/20以降に円高が進んでいる点を考慮すると、更にショートポジションの減少が進んでいる可能性があります。

いくら米ドル金利の低下が見込まれているとは言え、円の長期金利がマイナス金利であることを勘案すると、この後投機筋が円のロングポジションをどんどん積み上げていく事は少し考えにくい気がします。(※個人的な見解です。)

日経平均

チャート

日本の株式市場はひとまず米国株式市場につられて上昇していますが、米ドル/円の下落は日本の製造業にとって悪影響であるため、微妙な相場背景となったように思います。

現在は75日移動平均線近辺で一旦停止しています。

PER(株価収益率)

source:世界の株価と日経平均先物

6/21時点の日経平均PERは11.91です。6/20に26営業日ぶりに終値で12倍台を回復し、12.01を付けました。

今週の主な予定

  • 6月28日・29日 日本/G20サミット

※投資判断は自己責任にてお願いします。