銀行に30年で360万円積立したら金利はいくら?複利効果を考える

毎月1万円の積立を30年間続けたら元金は360万円です。360万円を定期預金で積立したとき、得られる金利はいくらになるのかシミュレーションしてみました。
 

シミュレーション条件

シミュレーションの条件は以下の通りです。

  • 毎月1万円を30年間積立する。
  • 定期積立のタイミングは年初に1回、1年分の12万円を一括で預け入れる。
  • 金利は0.01%とし、1年複利とする。
  • 税金は考慮しない。

金利の条件についてですが、現在ほとんどの都銀・地銀の定期預金金利表は以下のようになっています。どれだけ長く預けても金利は0.01%です。よって0.01%を採用します。

現実には30年積立定期という超長期の商品を取り扱っている銀行はありませんが、今回は仮にそのような定期預金があったら・・・という仮定でシミュレーションを行います。

計算方法

金利計算は、自作の積立複利計算Excelツールを利用します。
以下に公開しておりますので、ご興味のある方はどうぞ。

それでは計算してみましょう。

30年間で360万円積立した時の金利

定期預金(金利0.01%)で毎月1万円の積立を30年間続けた結果、30年後に得られる金利は・・・

5,585円!

です。

・・・少なっ!
想像していた以上に少ないです。(驚)

以下がシミュレーション結果の明細です。

30年も頑張って貯金したのに、ほとんど増えていないですね。
実際には税金が掛かるため、もっと利率は悪くなります。

次に元金と評価額の関係をグラフで確認してみます。

評価額と元金にほとんど差が無いことが分かります。
・・・ほぼ元金のままということですね。
複利で運用しても、流石に年利率0.01%ではどうにもならんということです。

余剰資金を銀行に眠らせていてはいけないことがあらためて分かりました。

もしも年率3%で運用できたら

それではもしも同条件で30年間、年率3%で運用できたらどのような結果になるのでしょうか。シミュレーションしてみました。

毎月1万円を30年間積立して、年率3%で運用できた場合の金利は・・・

2,280,321円!

です。
定期預金との金利差は実に「2,274,736円」です。大きな差です。

シミュレーション結果を明細で確認してみます。

これぞ資産運用という感じです。「増えてるっ!」と実感できます。
願わくばこういう運用を目指したいですね。

元金と評価額の関係をグラフで確認してみましょう。

緑色バーが元金です。緑色バーからはみ出している青色バーが金利になります。

始めの数年は緑色と青色のバーに差はほとんどありませんが、途中から急激に青色バーが伸びています。これこそが複利効果です。美しい。

それでは更にもう一歩先へ。

1万円の積立を30年間で停止した後、口座資金をそのまま年率3%で運用するとどうなるか。グラフで確認してみます。

積立を停止したため元金(緑色バー)は30年で頭打ちとなりましたが、評価額はその後もグングンと上昇していき、40年では元金の倍以上になっています。

複利効果は運用期間が長いほど受けられる恩恵が大きいということが分かります。だから若い人ほど有利なのですね。

年率3%での運用を実現するには?

私は資産運用先の最適解は現在のところ米国株式であると思います。これはすでに様々な有識者の皆さまがおっしゃられていることです。

米国株式の代表的な指数であるS&P500指数は過去20年の平均パフォーマンスが6%超です。成長率は今後多少低下すると思われますが、米国は今後も右肩上がりの成長が期待できる国であると考えます。

 
私が米国株式に偏重して投資している理由です。

まだしばらくの間は米国が世界を率いていくのではないでしょうか。