DIYでエアコンを丸洗いした記録

先日DIYでエアコンを分解・洗浄してみました。経過を記録しておきます。

【ご注意】
1.本記事は一部で汚れたエアコンのパーツの写真が登場します。お目汚しな写真が苦手な方は閲覧をお控えください。

2.素人のエアコンの分解・洗浄は故障や事故を招く可能性があり、危険です。当サイトに掲載された内容を実行して損害等が生じたとしても、当方は一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
 

エアコン丸洗いの動機

さて「なぜエアコンの丸洗い(分解・洗浄)をすることにしたのか?」についてですが、いきなりですがお目汚しな写真をお見せします。

最悪です。

写真はエアコンの吹き出し口から内部のファンを撮影したものです。埃とカビです。最悪です。

最近やたらと「ブォー!ブォー!」と風を切る音が激しく聞こえてくるようになったので、おかしいな…と思ってエアコンの中をのぞいてみたら写真のような状態だったのです。

これを見た瞬間私はフリーズしましたよ。
(ФДФ) 絶句。

このエアコンは6年前に購入したもので、夏はクーラー、冬は暖房として年中利用してきたので、汚れが蓄積していたのですね。

私の中ではちょっとした事件でした。洗浄を決断した瞬間です。

業者さんに頼まなかった理由

これはですね、私のポリシーです。

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」

Copyright by “Yozan Uesugi”.

私の座右の銘です。良き言葉です。

ど素人なので、エアコン洗浄なんてやったことはありませんが、「やればできる!」… はずです。「チャレンジしなさい」と上杉鷹山先生がおっしゃられています。

根拠は無いが、自信は有る。
それを人は無鉄砲と呼ぶ。
(Ф∀Ф)

冗談はさておき、最大の理由は「節約」です。

我が家のエアコンはお掃除ロボット付きのエアコンです。お掃除ロボット付きのエアコン洗浄はお値段が高いみたいです。某有名清掃業者さんに頼むと25,000円も掛かるそうです。
だから、自分でやっちゃおう…ということです。

ちなみにDIYでの洗浄を決断する前に、自力でエアコン洗浄をしておられる方のブログをいくつか拝見しましたが、大体みなさん一様に「お掃除ロボット付きのエアコン洗浄はやめた方が良いよ。業者さんに頼みなさい。」とおっしゃられています。

今回私はお掃除ロボ付きのエアコン洗浄を自分でやっちゃいましたが、結論、私も業者さんに頼んだ方が良いと思います。自分でやるのはめっちゃ大変です。下手をすると壊れます。普通の方はやらない方が良いです。

それでもやろうとするあなたは私と同じく無鉄砲。
どうなっても私は知らんよ。

買った物

エアコン洗浄用のカバーとエアコン洗浄用の専用洗剤を購入しました。お値段は2つで 3,945円。

エアコンの中には「ドレンパン」と呼ばれる、結露水などを屋外に排出するための受け皿があります。夏に室外機のところにあるホースからジャバジャバ出ている水はドレンパンに溜まった水が排出されているのです。

今回の洗浄では「ドレンパン」も外して洗浄を行うため、エアコンに吹きかけた洗剤と水はすべて部屋の中に垂れてきます。養生しなかったら室内が惨劇になります。

よって写真のようなカバーをエアコンに掛けて、汚水をバケツで受け止める必要があるのです。

また洗剤は専用のもので、アルカリ性の強い洗剤です。10~20倍に希釈して利用する業者さん向けのものです。

分解編

エアコンを分解していきます。ちなみに、我が家のエアコンは三菱「霧ヶ峰」です。

パネル・フィルターを外す

上写真は誰でも外せる、フィルターと前面パネルを外したところ。写真では電源を切らずに外していますが、本当はダメですね。ちゃんと電源を切って外しましょう。(この直後に電源を切って、コンセントを抜いています。)

ルーバーを外す

次に吹き出し口にある「ルーバー」を外していきます。これも留め具のロックを解除すれば誰でも簡単に外せます。

写真ではわかりにくいのですが、ルーバーのカビもかなりひどかったです。簡単に外れるパーツなので、時々は洗ったほうが良いと思いました。

カバーを外す

我が家のエアコンでは写真の○印の位置にネジがありました。下の2つのネジは化粧カバーで隠されていました。

これらのネジを外し、何か所かに留められているツメのロックを外すとカバーが外れます。

ツメのロックを外す際に私は車の内装はがし用のツールを利用しました。車の内装はがしツールはプラスチック製なので、傷が付きにくいです。

カバーは無理に外そうとすると、ツメが折れるので慎重に作業する必要があります。

メカ部のコネクタを外す

メカ部のネジを外し、カバーを外します。

基板からコネクタを外します。

コネクタを外すことで、お掃除ロボットなど諸々のパーツが外せるようになります。

ムーブアイとお掃除ロボを外す

お掃除ロボットと、三菱・霧ヶ峰の特徴である「ムーブアイ」を外していきます。実はこの辺りの写真があまり撮れていません。外すのに一生懸命だったのです。

外すことができたお掃除ロボ

他の方がおっしゃられている通り、お掃除ロボ付きのエアコン分解はとても大変。

しかしお掃除ロボってあんまり役に立っている感じがしないので、今度買い替えるときには絶対お掃除ロボが付いていない機種を購入します。

ドレンパンを外す

右下のドレンホースを抜き、2か所あるツメを外してドレンパンを外します。ドレンパンには水が溜まっていることがあるので取り外す時には傾けないように注意が必要です。

外したドレンパン

外したドレンパンはカビまみれ…。こんなものが室内にあったとは。
なんと汚い…。

ラインフローファンを外す

ラインフローファンとは、風を送り出す部分のことです。当記事の冒頭に出てきた汚れまくっていた写真のソレです。

分解時の写真を撮り忘れてしまったのですが、この部分も分解しています。

これにて分解は完了!
(´-ω-`) やれやれです。

養生編

養生していきます。

電気メカ部の養生

フィンが埃まみれ…

右端の電気メカ部が水に濡れないように養生します。ふくりねこはメカ部にタオルを巻いた後、ナイロン袋と養生テープで防水しました。

フィンが埃まみれになっています。最近エアコンの効きが悪くなっていたのですが、これが原因ですね。

部屋の養生

部屋に水が飛び散っても良いように養生します。

購入したエアコン洗浄用の養生ビニールシート
自分で貼りつけた養生シート。ナイロンの向こう側がエアコン

室内で高圧洗浄機を利用するため、慎重に養生していきます。

洗浄編

いよいよ洗浄です。

パーツの洗浄

まずは各種パーツの洗浄です。

写真はラインフローファン洗浄の様子です。外で高圧洗浄機を使って洗っていきました。

黒く見えているのはすべて埃とカビ。こんなものが室内に風を送っていたと考えるとゾワゾワしてしまいます。
(ФДФ) 気持ち悪い

お掃除ロボや、ドレンパンなどのパーツも高圧洗浄機を利用して外で洗浄しました。

熱交換器の洗浄

いよいよエアコン内部の洗浄です。

噴霧器を使って洗浄液を吹き付けていく

まずは噴霧器を使って洗浄液を吹き付けていきました。

10数倍に薄めて利用しましたが、ツンと鼻をさす臭いがします。ゴム手袋・ゴーグル・マスクをして作業しました。

さすが業務用。どんどん汚れがとれて流れ落ちていきます。

汚水はビニールカバーのホースから床に置いてあるバケツに流れていきます。良く考えられた構造です。

そして最後は高圧洗浄機の登場です。

満を持して高圧洗浄機が登場

高圧洗浄機の水の勢いで一気に汚れを流していきます。

すぐにバケツの汚水が満タンになります。定期的にバケツの水を排水しながらの作業になります。

5回、10回とバケツの汚水を捨てていると、少しずつ黒い水が透明に変わってきます。ほとんど汚れが出なくなるまで繰り返しました。

そして遂に・・・

洗浄完了!

洗浄完了です!

以下の写真は少し乾かしてから、養生ビニールシートを外した後の様子です。

まぁなんということでしょう…!

洗浄前の以下の写真と比較してみてください。

Before

蘇りました。

最高です。

復旧編

しかしまだこれで終わりではありません。洗浄したパーツを元通りに取り付けしていく必要があります。

分解・洗浄したパーツの山

しかし私の場合は分解の際に写真を撮りながら、また外した手順をメモを取っておいたので意外とスムーズに元に戻すことができました。分解の際に復旧のことをイメージしながら外していくことが大切かなと思います。

また分解の際に外したネジはいくつかのブロックに分けてトレイに保管しておくと、どのネジを取り付けに利用するかが明確になって良いです。

完了!

復旧に成功しました!

全作業時間は 5~6時間ぐらいです。脚立の上り・下りで翌日に足が筋肉痛になりました。大変でした。

洗浄前は設定温度「27.5度」でも暑かったのですが、洗浄後は「28.5度」で寒いほど良く冷えるようになりました。

労力の必要な作業でしたが、作業内容は楽しく、また安いコストでキレイになったので大満足です。人にはおすすめしませんが…。

以上、エアコン洗浄記録でした。
(= ̄ω ̄=)