相場テクニカル分析 7月第5週

2019年7月第5週の相場テクニカル分析です。
 

前週比

7月第5週は31日にFRBによる10年ぶりの利下げ発表、1日にトランプ大統領による対中追加関税第4弾の発表があり、相場に変動がありました。

週間ベースではS&P500が3.1%の下落、日経平均が2.6%の下落となりました。

ドル/円は31日のFOMCの結果を受けてFRBが追加利下げに若干消極的だとの観測から、1日に一時 109.32円まで上昇したもののトランプ大統領の対中追加関税発表により急落。安値は 106.51円まであり、2日で約2円以上の大幅な下落となりました。

S&P500

S&P500は、前週比 -93.81ポイントの 2932.05ポイントで引けています。

現在の株価は、6月3日安値→7月26日の高値に対する3分の1押し水準&75日移動平均線へタッチしており、チャート上では適度な調整に見えます。

夏休みシーズンです。相場関係者がお休みに入り市場が停滞ムードになり易い時期ですが、市場を動かすニュースが多く、相場変動が大きくなりそうです。

個人的にこういう雰囲気はあまり好きではありません。相場との間合いの取り方が難しいです。普段以上に慎重さが必要だと思います。

米ドル/円

ドル/円は大きく週後半に下落しました。

下落のきっかけはトランプ大統領の対中追加関税第4弾発動の発言ですが、チャート上でも75日移動平均線で綺麗に跳ね返された形になりました。

市場では米国利下げや米中貿易摩擦など、円高圧力となる要因が多いように思います。

上のチャートは2年の週足です。期間中の安値は104.6円、高値は114.7円。終値の平均値は110.55円です。52週移動平均線が110.55円の平均線を跨いで上下しているように見て取れます。

現在の日米政策やテクニカル的な要因を俯瞰してみると、ここ2年のレンジである104.6円-114.7円の範囲を大きく逸脱する可能性はあまり高くないように思いますが、現在の106円台からはもう一段下落する可能性があることを頭に入れておきたいと思います。(個人の見解です。)

日経平均

チャート

決算発表スケジュール

日本市場は、今週に第1四半期決算発表が集中しています。今週は正念場です。

PER(株価収益率)

source:世界の株価と日経平均先物

日経PERは11.87倍。決算発表によりEPSが大きく下落しないことを祈りたいです。

今週の主な予定

  • 8月9日 日本/4-6月期GDP速報値発表