相場テクニカル分析 3月第5週

2019年3月第5週の相場テクニカル分析です。
 

NYダウ

チャート

NYダウの先週 3/22(金)の終値は 25,502ドルで、先週の終値から-347ドルとなりました。

チャートはWトップが形成されました。ネックラインの25,208ドル(3/11安値)を割り込むと、目先は24,175ドルまでの下落がひとつのターゲットになります。

FOMCの結果や、先週発表された米国の景気指標などを受けて、景気減速懸念が高まってきていることもマイナス材料だと思います。

例年、3月~4月は米国は相場が上昇し易いと言われています。米国国民の確定申告の関係で、この時期は個人年金資金で株(投資信託)を購入する人が多いことが一因とのことですが、今年はどうでしょうか。

NYダウの3/1の始値は 26,019ドルでした。今週金曜日の終値がこれを上回れないと3月のパフォーマンスはマイナスになります。

PER(株価収益率)

source:日経平均株価 AI予想

NYダウのPERは前週の 17.99 から 0.34ポイント下落し、17.65 です。
企業業績の悪化が予想される相場環境では、PERはほとんど参考にならないと言われています。
現在の相場状況ではPERを見て売買するのはあまり好ましく無いかも知れません。

日経平均株価

チャート

日経平均株価の先週 3/22(金) の終値は 21,627円で、前週の終値から177円の上昇となりました。

3/22(金)の夜間売買で日経平均先物は 20,970円で引けています。先物価格は既に配当落ちの分がマイナスされて売買されており、日経平均株価との金額差はおよそ200円のようです。

先物価格に200円プラスすると21,170円ですから、月曜日の取引開始時に日経平均株価がそのままの価格で寄り付いた場合、金曜日の終値から400円以上下落して寄り付く可能性があります。

どうやら日経平均もWトップを形成しそうです。3/11の安値 20,938円をネックラインとすると、そこを割り込むと目先は20,016円までの下落がひとつのターゲットとなります。さてどうなるでしょうか。

年初から約3ヶ月間上昇相場が続いておりましたが、少し慎重さが必要な時期に入ってきたように思います。

なお今週26日(火) は3月末決算企業の 権利月最終売買日です。

PER(株価収益率)

source:世界の株価と日経平均先物

日経平均株価のPERは 12.58倍です。前週から 0.08ポイントの上昇となっています。

ドル円

チャート

52週間値幅

ドル円の先週3/22(金)の終値は 1ドル109.92 円で、前週の終値から1.53円の円高ドル安となりました。

先週の分析で112円の上値レジスタンスと、三角保ち合いを指摘していましたが、やはり大きく動きました。トレンドラインを下にブレイクし、一気に109円台まで下落しました。

ドル円は年初から上昇していましたが、下降トレンドに転換した可能性があります。株式相場と共に軟調に推移する可能性に注意していきたいところです。

今週の予定

26日(火) 3月末決算企業 権利付き最終売買日

直近の大型イベント

4月以降? 米中首脳会談
5月22日 ブレグジット期限